全ては犬の見ている夢だったらいいのに

毒家族の狂ったエピソードと現実的な家族終い

毒母エピソード【プレゼント】

母はお花の先生をしていて、それ用のエプロンをいくつか持っていた。

それを知っていたので小学5年生の時、母の日にかなり奮発してエプロンを買って

プレゼントしたことがある。

 

母が好きだという薄いクリーム色に少し上品なレースとお花のあしらいがついていて

お花の先生用にピッタリだなと子どもながらに思って選び、

渡す時には喜んでくれるだろうとワクワクした。

 

母はそっけなく受け取り、その後どこにやったかわからない。

ある日、母に泣きながら

「どうしてあのエプロンを使ってくれないの?」と聞いたのだが

母は「あんなの着れないわよ!あんなもんいらないわよ!」と言い捨てた。

私はショックで固まってしまった。

 

後日「お母さん、あんな酷いこと言ってごめんね。本当は大切にとってあるの」

なんて言うはずもなく、エプロンを見たことがないし、

それについて何か言われたこともない。

捨てたかバザーにでも出したんだと思う。

 

私はそれ以来、母の日に何かをあげることをやめた。傷つきたくないからだ。

(大人になってから、結婚してからあげたことはあります)

今でもエプロンのデザインを思い出せるほど衝撃的な出来事だった。

 

親も子どもに趣味じゃないものを貰って身につけるのが苦な時だってあるだろうが

言い方があるだろうに。

 

わざわざ“お前の選択が悪い。お前が悪い”という事を恫喝口調で言うところが

母らしい。