毒母の交通事故介護⑤
母の退院の日が近づいたある日、母から兄と兄嫁がお見舞いに来ると連絡があった。
それでは私は行かない方がいいだろうと、その日だけ私は行かないことにした。
すると夜母から電話があり、狼狽し泣きながら
「○○ちゃん、明日来てくれるわよね?絶対来てくれるわよね?」と
言うのでどうしたのか聞くと
「お兄ちゃんが、お兄ちゃんが…こんなに迷惑をかけやがって!
迷惑なんだよ、クソババア!って言ったの」と。
どうやら兄嫁と来たものの兄嫁が水を買いに行っている間、
母の耳元で悪態をついたとのことだった。
またやった。
私が母の精神状態を安定させる為にきめ細かい気遣いをしてきたのに
退院間際で台無しにしやがって。
迷惑かけてって兄は何もしてないのに何を言ってるのか。
兄は弱っている母を狙って復讐をしていた。
兄は母に愛されたい気持ちと憎む気持ちが拗れまくっている。
もちろん兄嫁には「迷惑かけやがったから、耳元で脅してやった!」
なんて報告はしないだろう。
兄は兄嫁のことを常に絶賛し、本当に気を遣っている。
無口な父も「いつも神様のように褒めるんだよ、あれは神様だね」と言っていた。
それがとても不自然で本当は幸せではないと思う。
その非常に奇妙な不自然さについては別途書くことにする。
次の日、母の病室に行くと剥かなくてはいけない生の果物が少しと
母が持てない大きな水のペットボトルが冷蔵庫に入っていた。
もう退院するのに、何も考えてないお見舞いだな。と思った。
叔母に兄達の事を伝えると「本当に最悪ね!」と怒っていた。
そして、その日兄からクレームのメールが来た。
要約すると「退院にはまだ早い。お前の判断はクソ。馬鹿じゃねえの?」
みたいな内容だった。
ずっと誰かに文句を言っていないと自尊心が保てないのかな。
私は事務的に
・毎日朝晩看病して母の様子を見ていること
・都度先生や看護師さんと経過を話し、退院の日も慎重に先生と相談して決めたこと
・これ以上入院が長引くと、認知症の危険があると言われたこと
・日常生活に戻ってリハビリした方が回復が早いと言われていること
・ゆえに、退院日は変更しません
ということをメールした。
返信はなかった。
一応うるさいので別途、退院のスケジュールも伝えた。
ここまで兄がやったことは、
・相手の保険会社をいじめて怒らせた
・全ての手続きと介護をしている私を恫喝した
・父のお金を搾取した
・母を恫喝して精神状態を悪化させた
のみだ。
さらに退院日も事件を起こした。
つづく