全ては犬の見ている夢だったらいいのに

毒家族の狂ったエピソードと現実的な家族終い

毒母の交通事故介護③

noemie.hatenablog.com

 

母を入院させる為の計画当日、実家には兄と父が待機し兄がついてくる事になった。

頼んでいないし関わると悪いことしか起きないので、やめてほしかったが

断ったら断ったでかなり面倒くさい。

予想通り、民間救急車の支払いのお金をめぐり一悶着あった。

 

私はATMが使えない父にそういったお金や当面の生活費として

自分のお金を数十万おろして渡していた。

父が民間救急車の支払いの際、兄にお金を持っていかれただかなんだか言っていて、

叔父と叔母も兄がお金を持っていっただのなんだかで怒っていた。

私はその場にいないし、よくわからなかったが後で兄からネチネチとクレームがきた。

私はそれどころじゃなかったし、その場にいた人たちで解決して欲しかった。

 

私と叔母は最初のA病院に待機し、兄の付き添いで母がA病院に到着した。

車椅子に乗り換え診察を待った。

 

私が診察室に付き添い話を聞いたが、A病院では整形外科の手術を待っている人が

多数いて、緊急度からして母の手術の順番は後になってしまう為、

入院できないと言われてしまった。

私はガッカリしたが想定内の事でもあったので、車椅子の母を叔母に任せて

支払いの手続きをしようと受付に向かった。

 

すると、兄が後ろにぴったりとつき低い声で

「お前何やってんだよ。クソが!バカか!オラ!」などと恫喝し始めた。

無視して歩いていると人がいないところを見計らって

「あ?オラ!ふざけんなよ。何やってんだよオラァ!!

どうなるかわかってんのかよお前ぇぇぇ!だからお前はダメなんだ!」

と大声で怒鳴られた。

 

殺すぞ!死ね!の感じで言われたので、ものすごいストレスだったが、

実はこんなこともあろうと友人に相談して対策をしていた。

録音する準備はもちろん、友人が「何かあったら心で唱えろ!」と

すごくふざけた呪文を考えてくれていて、それを咄嗟に思い出した。

 

気持ちを落ち着かせる為のアロマオイルも準備していて、

使い方は間違っているが直接鼻から吸った。

 

とにかく今日は母を入院させる。ということを成し遂げないといけない。

それに集中するのだ。

 

会計を待っている時も兄は、待合室で人がたくさんいるにも関わらず

◎$♪×△¥○&?#$!◎$♪×△¥○&?#$!

と訳のわからない怒りを大声でぶつけ始めた。

どうやら叔母がいる前で私がいかにダメな人間かを伝えたかったらしく

大昔の話までし始め、自分の言ってることにどんどん興奮してきて

抑えきれなくなり顔を真っ赤にして突然走って外に行ってしまった。

 

私は地蔵もしくは能面のような顔をして黙って座っていた。

そんな私に罵倒し続け、突然走り出す兄。かなりおかしな光景だっただろう。

 

外で少し落ち着いたようだが、これはもう本当に脳が壊れているんだな、と

気の毒にすら思った。(病院の待合室から出口までダッシュするのも危ない)

そのまま暴れ倒してついでに入院して欲しかったが、外の空気を吸って

落ち着いて戻ってきてしまった。

 

会計が終わり、車椅子を押してタクシー乗り場に行く途中も兄は

「入院できなかったじゃねえかよ!お前はほんとバカか!だからクソなんだよ!」

と母の前で罵倒した。

 

すると母が「○○ちゃん、お兄ちゃんの言う通りして!ちゃんとやって」

と言い出した。

 

私は何も言い返さないと決めていたが、流石にここまで準備していて5案も

考えてあるのに、ふざけんな勝手にしろ。と思い、

「だったら兄が自分で面倒見られる病院、自分の家の近くの病院を手配して

入院させればいい。私は時間をかけてきちんと何案も考えて準備してきたが、

そうしたいなら全然かまわない。やれるんだったらやってください。」

と言った。

すると兄がまた逆上して「うぉぉぉぉ!お前がぁぁぁ◎$♪×△¥○&?#$!」

と訳のわからないこと言って怒鳴り、よく聞くと「絶対面倒は見たくないんだな」と

思ったので、とりあえず母を次の病院に行くためのタクシーに乗せた。

 

母も「見捨てるの!!」などと言っていたが、私に面倒見て欲しいなら

全員黙ってほしい。

 

 

つづく